パートやアルバイトの人材不足に悩んでいる人事担当者や店舗マネージャー、エリアマネージャーはとても多くいらっしゃいます。
特に現在では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、従業員の採用はかなり厳しい現状を見受けることができます。
そのような中で近年「アルムナイ制度」が注目されています。
「名称くらいは知っている」という方でも、実際にはどのような制度なのか、あまり深く知られていないことが少なくありません。
しかし、従業員をスムーズに採用するために、とても優れた制度なのです。
ここでは、アルムナイ制度がどのようなものなのか、実際に活用するための注意点やポイントなど、詳しくお伝えしていきましょう。
「アルムナイ制度」とは~退職者の出戻り制度
アルムナイ制度とは、かつて働いていた従業員を再び雇用して働いてもらうという制度のことを言います。
どのような制度なのか、詳しく解説していきましょう。
「アルムナイ制度」を導入する企業が増えている
「アルムナイ」とは退職者を指す言葉であるため、離職者制度や復職制度、出戻り制度と言い換えることができます。
近年では大手企業でも導入がみられるなど、注目度が高まっています。
一般的には正社員の採用において活用されている制度ではありますが、パートやアルバイトの退職者を対象に考えることももちろん有効です。
相性が良い従業員やもともと優秀だった従業員を再度雇用できるチャンスがあり、採用や育成するためのコストを削減させる効果があります。
アルムナイネットワークとはどのようなもの?
アルムナイ制度では退職した元従業員を組織化して、コミュニケーションの機会を持つようにして関係性を維持していきます。
この関係性のことを「アルムナイネットワーク」と呼ばれることもあります。
定期的に食事会などの開催やSNSでのやり取りを行う中で、近況を確認したり、情報を交換したりして、再雇用の機会を伺っていきます。
現職である担当者と関わりを持つ場合もあれば、退職した従業員だけでグループになっているようなこともあります。
わが国ではまだまだこのようなネットワーク作りは盛んではありませんが、海外企業では一般的に行われていることもあり、今後普及する制度になるかと考えられます。
実際、退職した元従業員を再雇用しているケースは、どんどん増えているのが現状なのです。
企業がアルムナイ制度を導入する5つのメリット
- タイミングよくスムーズに採用できる可能性がある
- 採用にかかるコストや人材育成の手間を省くことができる
- ミスマッチが少ないので雇用される側にもメリットは大きい
- アルムナイ制度が促進されることによってブランディング効果が大きくなる
- 再雇用できなくても友人や知人を紹介してもらえる可能性がある
アルムナイ制度を活用するメリットを5つにまとめてみました。
再雇用した場合にどのようなメリットがあるのか、順番にご紹介していきましょう。
タイミングよくスムーズに採用できる可能性がある
アルムナイ制度では、退職した元従業員とコミュニケーションを続けて関係性を維持し、本人の状況を聞き取り、また採用する側の状況を伝えます。
そのようなやり取りの中で、お互いのタイミングが合えば、スムーズに再雇用できる可能性があります。
もともと従業員だったことから、再雇用しても即戦力として働いてもらうことができますので、引継ぎや教育が不要となることも少なくありません。
再雇用される従業員自身も、業務の勝手がわかっており、また都合を融通してもらうことができることもあって、安心して復職することができるでしょう。
採用にかかるコストや人材育成の手間を省くことができる
企業での人材不足は深刻ですから、採用にかけるコストは増大になりがちです。
しかしアルムナイ制度を構築しておけば、就職・転職サイトや求人広告などの費用が不要になる可能性があるために、コスト削減に繋げることができます。
また、人材育成にかかるコストや手間も抑えたり省いたりすることができるのも大きな魅力です。
それどころか、即戦力として働いてもらうことができ、ほかの企業で培ったスキルを発揮してもらうこともできるでしょう。
ミスマッチが少ないので雇用される側にもメリットは大きい
元従業員を再雇用するために、その人柄や能力を十分に把握していますから、ミスマッチが少なくなります。
再雇用される従業員もすぐに職場の雰囲気や業務に馴染むことができますから、お互いにメリットは大きいでしょう。
どれだけ優秀な人材を採用したとしても、職場に馴染めなかったり、業務にうまく適応できなければ、すぐに退職してしまう可能性があります。
マッチングについては、実際に採用して、ある程度働いてもらわないと分からないことです。
そのため、結果的にミスマッチを起こしてしまうというケースは珍しくありません。
アルムナイ制度が促進されることによってブランディング効果が大きくなる
マイナスイメージを抱えたまま退職する従業員が増えると、やはり企業のイメージが下がってしまうことになります。
しかし、離職者とも友好関係を築き上げることができれば、イメージを向上させることができるでしょう。
アルムナイ制度が定着し、実際に再雇用された従業員が活躍しているのであれば、「そのような職場で働きたい」と評判が上がりやすいと言えるのです。
再雇用できなくても友人や知人を紹介してもらえる可能性がある
再雇用できないとしても、友好関係を結んでおくことによって、離職者から友人や知人を紹介してもらうこともあります。
離職者からの紹介であれば、信用度が高いですし、友人や知人が雇用されることによって、紹介した離職者も何かのきっかけで再び働きたいと考える機会もあるでしょう。
雇用される友人や知人も、離職者とも関係が築かれている制度があることを知れば、職場の人間関係に対する不安を軽減させることもできるでしょう。
アルムナイ制度にデメリットは?
アルムナイ制度によって再雇用する場合には、既存の従業員との関係性に気を配る必要があります。
いったん職場を離れた人が戻ってくるわけですから、既存の従業員からするとマイナスなイメージを抱いてしまう可能性があります。
また待遇面が優遇されてしまうことで、不公平に感じて、モチベーションが下がってしまうことも考えられます。
そのため、再雇用される従業員も既存の従業員も、気持ちよく働けるように、うまく制度を作り出しておく必要があるでしょう。
パート・アルバイト人材でアルムナイ制度を導入するなら「お仕事アプリ」を活用しましょう!
パートやアルバイトの人材不足にお悩みであれば、「matchbox(マッチボックス)」でのお仕事アプリ開設がとても便利です。
既存のパートやアルバイトのシフト調整が大変で、しかもさらに採用しなければならない状況であれば、なかなか仕事に集中することができません。
matchboxを活用すれば、既存の従業員だけではなく、退職者や友人なども登録することが可能です。
人事担当者や店舗マネージャーはスムーズに従業員を集めることができ、コスト削減に繋げることができるのです。
従業員は空き時間を有効活用でき、退職者も余裕ができたときに気軽に現場に復帰することができます。
このようなアルムナイ制度が手軽に構築できる、matchboxを活用してみませんか。