日雇いや短期雇用などでアルバイトに給料を手渡し支払う場合があります。手元にすぐお金を用意できて、銀行手数料もかからず便利ですが、さまざまな問題が挙げられます。アルバイトの給料を手渡しにする際のメリットやデメリット、注意点を紹介するので最後まで目を通してみてください。
アルバイトの給料は手渡しでもいい
アルバイトの給料を手渡しても問題はありません。短期や単発アルバイトのような、勤務日数が少ない場合に給料を手渡しにする会社が多く見受けられます。
給料を手渡しにする際のメリットは、銀行口座振込と比べて「すぐ手元に現金を用意できる」「ATM利用手数料を気にしなくてもいい」という点です。ただし、盗難や紛失といったリスクが伴うため、働いた当日に手渡す現金を大切に保管しなければいけません。
アルバイトの給料を手渡しにする理由
基本的に給料は手渡しでも問題ありませんが、銀行口座振込で給料を支払う会社も多く存在します。ここからは、アルバイトの給料を手渡しにする理由を紹介します。
アルバイトの給料を手渡しにする主な理由は、以下の2つです。
- 事務手続きを減らしたい
- 日雇いや短期雇用が多い
事務手続きを減らしたい
給料を手渡しにする場合、銀行口座に振り込むために事務手続きが欠かせません。従業員が少なく、1人あたりの給料計算が比較的手軽に行える場合、事務手続きを減らすために給料を手渡しにすることがあります。
また、給料を手渡すことで銀行口座振り込みの手数料がかからず、余分な費用の捻出を抑えられるという点もメリットです。
日雇いや短期雇用が多い
アルバイトスタッフを、日雇いや短期雇用でまかなっている会社の場合、支払う度に銀行口座へ振り込むのは、事務手続きが発生し手間がかかります。長期雇用や従業員の入れ替わりが多くない会社では、アルバイトの給料を銀行口座振込で管理することが多いです。
労働日数が少ない人へ勤務後に給料を手渡すことで、銀行口座振込や情報管理の負担を削減できます。高校生や大学生をはじめ、日雇いや短期雇用で働くことで手元にすぐ現金を用意したい方への支払いにおすすめです。
アルバイトの給料を手渡しにするメリット
アルバイトの給料を手渡しにすることで、会社にかかる負担を削減できますが、労働者から見たメリットも多く存在します。ここからは、アルバイトの給料を手渡しにするメリットを紹介するので、ぜひ目を通してみてください。
アルバイトの給料を手渡しにするメリットは、以下の3つです。
- お金がすぐに手に入る
- 銀行手数料がかからない
- 労働の達成感を得やすい
お金がすぐに手に入る
給料を手渡しにすることで、手元にすぐお金を用意できるのがメリットです。銀行口座から引き出す時間や利用手数料を考えなくて済むので、すぐにお金が必要な方や、銀行やATMでお金を引き出す時間を確保しづらい方にとって大切な要素です。
日雇いや短期雇用の場合、給料を手渡して事務手続きを削減することで、会社と労働者それぞれにメリットが発生します。
銀行手数料がかからない
利用している銀行によって、利用時間や利用手数料に差があります。基本的には、土日祝の利用時にATM利用手数料がかかることが多いです。給料を銀行口座振込にする場合、手数料をかけないように平日に銀行へ足を運ばなければいけません。
仕事や学校、天候によって銀行に行きづらい場合も考えられるので、手元にすぐお金を用意できる手渡しのほうがいいと思う方が多いです。
労働の達成感を得やすい
アルバイトの給料を手渡しにすることで、労働後に受け取れる現金が目に見えるため、労働の達成感を得やすいというメリットがあります。「次のアルバイトも頑張ろう」「今日はよく働いた」など、労働に対するイメージアップにも繋がるでしょう。
銀行口座の場合、通帳やATMの残高照会で確認しなければいけないので、すぐに働いた実感を得にくい人もいます。そのため、労働意欲を向上させるためにも、アルバイトの給料を手渡しにすることは画期的です。
アルバイトの給料を手渡しにするデメリット
給料の手渡しは、事務手続きがかからず便利ですが、その反面さまざまなリスクが伴います。続いて、アルバイトの給料を手渡しにするデメリットを紹介するので、ぜひ目を通してみてください。
アルバイトの給料を手渡しにするデメリットは、以下の3つです。
- 紛失や盗難のリスクがある
- 入金に手間がかかる
- 使いすぎてしまう原因になる
紛失や盗難リスクがある
アルバイトに給料を手渡す場合、手元に現金を用意しなければいけないので、紛失や盗難が起きないように大切に保管してください。「手渡す従業員の数が多い」「労働時間が長い」などのケースにあたると、大金を持ち運ぶことになります。
労働者のなかには、職場から家までの距離が遠く大金を持ち運ぶことに対して、前向きではない考え方を持っている人も多いです。アルバイトの給料を手渡す場合、きちんと相手の了承を得た上で行うようにしましょう。
入金に手間がかかる
「大金を持ち運びたくない」「一度銀行口座に入金したい」といった方は、手渡しで給料を受け取った後にATMで自分の銀行口座に入金することが多いです。この場合、自分で銀行に行って給料を振込しなければいけません。
アルバイトの給料を手渡しで受け取った後に、振り込むための手間がかかります。そのため、給料を銀行口座で管理したい方もいるので、手渡しをデメリットだと考える方もいることを念頭に置いておきましょう。
使いすぎてしまう原因になる
銀行口座で給料を管理したい方のなかには、手元に現金があるとつい使ってしまうという方もいるでしょう。頑張ったご褒美につい無駄遣いをしてしまうと、すぐに手元のお金がなくなってしまうので、給料の手渡しはお金を使いすぎてしまう原因にもなります。
この場合も、給料を受け取った後に銀行口座にお金を振り込む必要があるので、上記と同様に手間がかかってしまうのです。給料の手渡しは便利な反面、労働者へのデメリットに繋がってしまうことも念頭に置いておきましょう。
アルバイトの給料を手渡しにするときの注意点
日雇いや短期雇用のアルバイトで給料を手渡しする際に注意するべきポイントを紹介します。前述で紹介したメリット、デメリットを理解した上で、最後まで目を通してみてください。
アルバイトの給料を手渡しにするときの注意点は、以下の3つです。
- 源泉徴収をおこなう
- 確定申告の義務が発生する可能性がある
- 給料を大切に保管する
源泉徴収をおこなう
給料を手渡しする場合にも、銀行口座振込と同様に、事前に会社側で所得税の源泉徴収をおこなう必要があります。アルバイトの給料を手渡しで受け取るときは、会社に源泉徴収の有無をきちんと確認しておきましょう。
会社のなかには、源泉徴収をしないまま給料を手渡すこともあります。この場合は、自分で確定申告を行わなければいけません。さらに、給料を受け取る際に源泉徴収票を発行してもらうことで、確定申告時に受け取った金額を証明できるようにしておくことが大切です。
確定申告の義務が発生する可能性がある
会社側が所得税の源泉徴収をしていない場合に加えて、年収が103万円を越えた場合も確定申告の義務が発生します。複数のアルバイトを掛け持ちしている方は、合計収入金額が103万円までに収めるようにしましょう。
アルバイトで稼いだ金額が年収103万円を越えると、所得税の支払いが発生し手取り金額が減ってしまいます。さらに、地域によっては住民税の支払いを義務付けられる場合があるので注意が必要です。
給料を大切に保管する
手渡すために準備した現金をなくさないように、大切に保管するようにしましょう。紛失や盗難を発生させないためにも、金庫や鍵付きロッカーを利用するのがおすすめです。万が一トラブルが発生してしまうと、会社側への信頼度が下がってしまう原因にも繋がります。
社内で事前に保管場所を決めることで、アルバイトに手渡す給料を大切に保管するようにしてください。良好な関係を築くことで、次の日雇いや短期雇用にも前向きに応募してもらえる環境を作りましょう。
アルバイトの給料支払いを「macthbox」で楽にしよう
アルバイトの給料計算や振込を楽にしたいと考えている方は、求人から労務管理、給与支払いまでIT機能で一括管理できる「matchbox」を利用してみてください。アルバイトに関する情報を登録するだけで、給与計算や支払い、シフト管理に対応できるのが強みです。
さらに、事務手続きで手間がかかる振込作業や給与管理のタスクも、matchboxひとつで管理できます。さらに、スキルや経歴、業務評価をデータですぐに確認できるので、採用したいアルバイトの理想像を把握しやすいのも魅力です。
空きシフトにもすぐ対応できる
matchboxは、日雇いや短期雇用のアルバイトを採用しやすい上に、急な欠勤で穴が空いたシフトにもすぐに対応できます。今まで派遣社員を導入するために発生していた費用を抑えながら、時間のあるアルバイトをすぐに採用できるのが魅力です。
コンビニエンスストアやドラッグストアをはじめ、店舗を長時間経営しなければいけない職場で、すぐに代わりの人材を用意できるのは強みになります。「人材確保に困っている」「優秀な人材をすぐに採用したい」という方は、早速導入して抱えている問題を解決させましょう。
アルバイトの給料手渡しには注意を払おう
アルバイトの給料を手渡しにする際には、紛失や盗難に注意して大切に保管することが大切です。銀行手数料がかからず、手元にすぐお金を用意できる点が魅力ですが、使い過ぎや入金の手間がかかってしまいます。アルバイトの給料を手渡しする際には、メリットとデメリットを把握した上で十分に注意しましょう。